1960年代に作られたブランズウィックタイトリストのコンバージョンキューです。
TADやGINA、PALMERなどの殿堂入りをしている巨匠たちが制作を始めた頃に作成された物となります。
このキューについてSNSでTADタイトリストコンバージョンとして載せている人がいたのでTADかもしれないと思い、国内で有名なコレクターの方に調査依頼をしました。
その結果は「TADと断定する事実は確認出来なかったが否定する事実も確認出来なかった。」との結果で、1番可能性が高いのがこのキューがタッドコハラさんから購入したとの情報があり、タッドコハラさんが誰かが作ったキューをリペアして最初の持ち主に譲ったキューの可能性が高いそうです。
その後最初の持ち主の孫が日本のキューディーラーに売却し、その後何人かの手に渡り、その間にデルリンのバッドエンドを交換し、チョーク等の汚れが残ったままウレタン塗装をし、グリップをオリジナルの糸巻きから革巻きに交換したものになり、色々な手が加わった為に鑑定が困難になった模様です。
またジョイントが当時のブランズウィックかハーマンランボー（映画ハスラーでポールニューマンとファッツが使用）のジョイントと同じ真鍮14山なのですが、タッドコハラさんのご子息のフレッドさんに確認してもらったのですが、父の作品に似ているが14山を使ってるのを見たことがないが、ブランズウィックの14山のジョイントはTADの工房に部品として置いてあるとのことでした。
また他に類似点としてノーシリアルのオールドTADとジョイントカラー（バットジョイント部のスレンレス部分）が同一の可能性があると言う点があります。
スロテッドダイヤのインレイはよく見ると当時の既製品とは違い、手作業で切り込み部を加工し色を入れています。
その為TADではないとしてもどこのメーカーか思い浮かばないため、フレッドさんへの鑑定を勧められましたが、タッドコハラさんが亡くなっているため確定出来ないかもしれないことと、コスト等が予想がつかなかったため国内での調査で断念し、現在に至ります。

大変貴重なものなのですが、物価高の影響もありコレクションを整理しているため出品することになりました。

キューの調査報告書は個人情報や調査方法などが記載されている為、画像は掲載せず、出品もしませんのでご了承下さい。
また調査した方の名前も直接依頼したのではなく、お店を通しての依頼の為名前の公表もしませんのでご了承下さい。

スペック
バット
重さ 464g
長さ 741mm
ソリ なし
シャフト1
重さ 98.8g
長さ 733mm
先角長 25.4mm
先角径 12.1mm
ソリ 転がすと中央部にソリがあるが先端部は動かない
シャフト2
重さ 96g
長さ 736mm
先角長 25mm
先角径 11.78mm
ソリ 転がすと僅かに振れる程度 先端部は動かない

購入後タップ交換やシャフトのヤスリ掛け等はしていませんが、すでにシャフトは細いため使い辛いかもしれません。
またタップは何がついているかは不明です。
バットは汚れが残ったままリフィニッシュされてしまっているので傷等は見られませんが違和感があります。

以上となりますがヴィンテージ品、品にご理解のある方でノークレームノーリターンでの入札をお願い致します。